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パナマの僻地で2年を過ごす。それはまさに自分への挑戦でもあり、夢でもあった。電気なし、水なしの究極の生活。この生活を通して感じた全てのことを記録しています

日本に帰国しました

2006/12/27

と、ひとまずご報告。
クリスマス、正月とイベントが続くこの時期はどこへ行ってもカップルだらけ。
新宿、渋谷はきらきらとイルミネーションが輝き、横浜みなとみらいでは仲睦まじい二人組の姿があちこちに見えます。名古屋も駅前はクリスマスムード。恒例のイルミネーションとして巨大なツリーが立っていました。日本全国がクリスマスムード、そして正月を迎える準備です。

パナマの僻地では、特に祝賀ムードにならなかったのを覚えています。何故なら、パナマは常夏。僕にとって真夏のクリスマスや正月は前代未聞。でも、2年も 経過すると、そんな時間の過ごし方に慣れてしまうんですね。日本に帰ってきて、この状態を見て恐怖心とも言える何かが湧いてきます。

その為、僕は家でじーっとクリスマスと正月が終わり、暖かい春が来るのを待っています。まるで冬眠生活。もしかしたら次のブログは「冬眠生活」と名付けてしまうかもしれません。あ、決して引きこもりになっているのではないので、誤解の無いように。

日本は本当に物が高いですね。外出しても「物価」が高く感じて買い物できないのです。お店で値切ることもできないし。値切り癖のついた僕には、苦痛な毎日です。じゃ、暇つぶしにドライブと言っても2年間のペーパードライバー生活のため車も怖くて運転できない。パナマは運転席が反対側で、そのクセが取れず助手席と運転席を間違えて載ってしまう有様。

しばらくこころの療養が必要そうです。

2006/12/03


今日をもってパナマでの生活を終えることになった。
出国のためパナマシティーに来た。

ふと空を見上げた。
今まで生活してきた所にあった自然はそこには無い。
雑然とした空間に違和感を感じる。

パナマという国にとって幸せとは一体なんなのか
日本は幸せな国なのか。

思うことは色々ある。
でも、それも今日でおしまい。

楽しい日々をここで過ごすことができた。
良い人にも出会えた。

パナマ、第2の故郷になること間違い無しだ

ホロホロチョウを食べました

2006/12/01


ホロホロチョウ。日本ではあまり見ない鳥ですね。以前、こちらの記事で取り上げました。
実は我が村では、この鳥を食べるんです。村人曰く、鶏肉よりもうまいんだとか。早速写真のスープとして食べさせてもらいました。


味は、ニワトリとほとんど一緒。このスープ、パナマで一番良く食されるスープ【サンコチョ】と一緒の味でした。あまり変化が無くて、料理してくれたおばちゃん移動反応してよいか分からず焦ってしまいました。

あまり、新鮮みを感じなかったものの、日本ではあまり口にするチャンスのない鳥肉。それが食べられただけでも満足しなければなりませんね。

みんなの畑

2006/11/30


これが、みんなで作り上げた畑です。
いろいろな事がありました。
つらいことも、たのしいことも。
それも後わずかです。

稲穂がしっかりとついてきました。この水田は、農薬を一切使わず、合鴨農法を行って栽培しています。肥料はやや不足気味ですが、その割には実入りはよく、後1週間ほどで収穫できる状態です。稲の実りとともに、ここを去るのかと思うと、寂しくなってしまいます。

水田の奥に見える、ヤシの葉っぱで造られた小屋は農具置き場となってます。

その手前に工芸作物がメインの畑を作っています。ウコン、トウガラシ、飼料用トウモロコシなどなど。こちらも比較的順調に生育しており収穫が楽しみとなってます。

今は、一つ一つの作業に思い出を照らし、噛み締めるような日々。
もう一つの故郷が、ここにできたような気がします。

あなたに会えてよかった

2006/11/28


ドン・フーリオ
彼はこの広大な傾斜地全てを所有し、「ポロート」と呼ばれる豆を生産し始めた。まだ栽培を開始したばかりで手探りの状態だそうだ。それでも、このポロートはおじさんの情熱を反映すべく立派に育っている。

今後の農業について問いかけると熱い言葉が返ってきた。

私たちは、まだまだ貧しい生活をしている。でも、今頑張らなければ将来に希望を持つことができない。だから、少しずつでいいからこうやって作物を作っていくんだ。

涙が出そうになった。
ドン・フーリオ、あなたに逢えたことを誇りに思います。

パナマで最も愛されるスープ

2006/11/03


パナマのご飯、通称【パナ飯】を紹介します。
今回は、
「サンコチョ(Sancocho)」
と呼ばれるパナマで最も愛食されているスープです。

キャッサバ芋(ユカ)、鶏肉、油、コンソメ、塩などを入れグツグツ鍋で煮込んで作ります。
その味は、とてもシンプルです。クセも無く日本人にも問題なく受け入れられる味ではないかと思います。僕の大好物でもあります。

写真のようにこのスープとゴハンを組み合わせて食 べるのがパナマ流なんです。日本では風邪をひいて食欲が無いときに、お粥を食べたりしますよね?パナマでは風邪をひいたときにこのスープとゴハンの組み 合わせがよく食されています。

サンコチョ、ただの鶏ガラスープと言ってしまえばそれまでですが、けっこう美味しいです。

お掃除好きな村人


ある日、おばちゃんのお掃除する姿をボーッと眺めていました。
するとある異変に気づきました。

ほうきの作りがちょっと違うぞ?

おばちゃんに近づいて使っているほうきを見せてもらいました



木の枝を使ってほうきを作っています。日本では竹ぼうきですよね?

パナマにも竹はありますが、竹ぼうきは主流ではないそうです。このほうきを作るのに適した木があるそうで、旦那さんが山に仕事にいった際に持って帰ってきてもらうそうです。

基本的にこのほうきは、日本の竹ぼうきと同じで、土の上を掃く際に利用されています。コンクリート床の上は基本的にデッキブラシのようなほうきが使われています。

パナマにもこのような生活の知恵があるんですね。
色々学ぶ事があります。刺激的な毎日を過ごしています

ウコン茶を飲んでいます

 

半年前に、ショウガと間違えていたウコンを収穫してみました。(写真左)
以前、村人から「これはショウガだ」と刷り込まれ、ウコンをショウガと間違えていました。あの頃は、ウコンについての知識が無く恥ずかしい思いを何度もしたものです。
このウコンはとてもきれいな花を咲かせます(参考記事


こんなきれいな花を咲かせつつ、人間を健康的にしてくれるウコン。
なんとしても摂取したい所です。さらに、村の人たちになんとしてもお勧めしたい!

元々、ここでは生姜湯を飲む習慣があります。
じゃ、同じショウガ科ならウコンも素直に受け入れてくれるだろうとウコン茶(写真右)を提案してみました。

なんと、好評なのです。
「ショウガよりも味がまろやかで私は好きだわ☆」
とおばちゃんからも嬉しい一言。

ウコン茶、今はコーヒーよりも飲む機会が増えています。

メキシコ旅行を思い出す

2006/10/31

メキシコ旅行。
それは、強烈なインパクトを僕に与えた。

全ての常識を吹っ飛ばしてくれた。
「肉体美」とは何なのか、この写真は僕に問いかけてくる・・・


このポスターは何かを主張するかのようにも見えてきます。
タスコという街にある、小さな売店のオヤジがコレクションしているものでし た。

「肉体美」を問いかけられても、僕には、どこに美徳を感じてよいのか分かりません。何故そんなセクシーポーズをしているのか、こちらが質問してやりたいくらいです。

メキシコ、そこはスゴい国でした。

とうもろこしの芯の利用法


トウモロコシの芯、皆さんはどのように使いますか?

パナマでのトウモロコシはデントコーンという品種で、日本では飼料作物として利用されるものです。しかし、こちらでは食用として作られています。スイートコーンのように甘くなく、当然美味しくないです。挽いたトウモロコシを練り込んで作った【お焼き】が主な調理法です。


ところで、この写真はそのトウモロコシの【芯】です。
我が村ではこの芯の面白い利用法があるので紹介したいと思います。

着火材として利用する

トウモロコシの実だけでなく、芯の方にも油分が含まれています。その為火がつき易いのです。村では、ガスコンロよりも薪でご飯を炊く方が好まれており、トウ モロコシの芯をかまどに放り込んで薪に火をつけるのです。

これだと、有害なガスが発生すること無く安心して着火できますね。昔の人々の知恵に驚かされたも のです。


ビンの栓として利用する

こちらの村では糖蜜などの保存に酒類に利用されている空きビンがよく利用されます。
しかし、フタの部分は無くし易く、写真のように トウモロコシの芯をビンの栓として代用するのです。これが意外と便利で、泉都便の密着度も高く保存性にかなり優れているのです。このフタを無くしてしまっ たら、またトウモロコシを差し込めば良いのです。

ビンの再利用を日常的に行っている村人の姿は、我々、都会を知っている人間には輝いて見えました。



トイレで利用する!?

これは一体どういうことなのか。
最初に村人から教えられたときは理解に苦しみました。

なんと、このトウモロコシの芯がトイレットペーパーの役割を果たすとい うのです。写真のトイレの隣に備え付けてあるバケツにドッサリと芯が入れてありました。

私は、恐ろしくて使ったことはありません。

どのように拭き取るのかも想像できません。どなたか勇気のある方、一度試してこちらに一言コメントして頂きたい所です。

心のこもった手作り糖蜜

2006/10/27


以前、サトウキビを搾るのに馬を利用していることを紹介しました

サトウキビ畑へ早朝からで向き、山刀で切り倒し【トラピッチェ】という搾取する所まで運び、馬の力を利用して樹液を搾ります。そうやって搾った樹液の水分 を蒸発させながら糖蜜を採取していくのです。と、簡単に書きましたがその作業はかなりキツい労働です。

この行程を全て手作業で行い、苦労して作った糖蜜が、写真のように 近所の寿民に販売されています。そのお値段1リットル50円(50セント)。

サトウキビの搾取を馬で行い、かつ搾取した液を煮込むのに薪を炊いて行っている為、1日に最大で20リットル程度しか生産できないそうです。

つまり、 1000円(10ドル)です。

毎週1回糖蜜作りを行っているということなので、ひと月あたり4000円(40ドル)です。パナマの田舎で生活していくにも 最低200ドルはないと厳しいと言われています。これだけで生活を賄うことができる訳もありません。そこで、おじさん達に「もっとお金をとっても良いのに 何でそんな値段なんだ?」と聞いてみることにしました。

おじさん曰く

「昔からこの値段で売っていたし、今更になって値段を上げると皆から不評がくるので、この値段で良いんだ。それに自家消費のために作るのが主な目的で、販売が主ではないから別に良いのさ」

と、いわれてしまいました。パナマ人って本当に優しい人たちだなぁと思うと同時に、自分の考え方が自己中心的すぎることを反省させられました。

今日も空きビンを持って近所の子供達が、おばちゃんに糖蜜を求めてやってきます。

種類豊富なトウガラシ


実は今、パナマに存在する色々なトウガラシをコレクションしています。写真はその一部。大きさ、色、形と様々です。トウガラシと言っても辛くない種類もあ るんです。パナマに限らずだと思いますが、ここ熱帯地域にはたくさんのトウガラシがあります。なのにパナマ人はトウガラシをほとんど食べないんです。理由 を聞くと「辛いから」だそう。

パナマ人の好きな味は甘いと油っこいです。なのでコーヒーは激甘、スープは超オイリー、ゴハンに塩と油を入れて炊く始末です。先日、ご近所さんとパナマ人 の味覚について話をしていて明らかになりました。と、こんな食生活なのにダイエット志向なところも思わず笑ってしまいます。痩せたければ、もっと辛いもの を食べろ!と思わず熱く語ってしまいました。

写真説明(上から)
品種名:Pico Pajaro(ピコ パハロ)
長さ1センチほどの小さな実を有する品種、鳥が好んで食べてしまうので「鳥のくちばし」という慣用名
が付けられています。

品種名:Gayote(ガジョテ)
いわゆる【鷹の爪】として日本でも販売されている普通のトウガラシ。

品種名:Tango(タンゴ)
ピンク色の奇妙な色を有する品種。酢漬けにしてタバスコとして利用します。

品種名:Aji Dulce
した2つは、辛くない品種です。味は普通のピーマンに似ています。

コーヒー1杯の価値

2006/10/26


先日、いつもお世話になっているおじさん夫婦と一緒にコーヒーの収穫に行ってきました。コーヒーの木を見たことある人は少ないんじゃないでしょうか?

一見 プラムのような素敵な木の実を付けた木なんです。コーヒーは基本的に日光と日陰の比率が1:1である必要があります。なので果樹やバナナの木と一緒に混植 をするのが普通なんです。


今回は、熟した果実をもぎ取る作業でした。その後は、中の種子の部分を取り出す為に写真のように実を乾燥させ、川で腐った果肉を洗い落とし、更に良く乾燥 させます。その後、鉄鍋で焙煎し手動でまめ引きをしてようやくコーヒーが飲めるのです。ここまで手間ひまかけても、飲料としてのコーヒー1杯の市場価格は 30円程度。この値段は本当に適正価格であることが今でも信じられません。

しかし、彼らはコーヒーをケチケチ売るんじゃなくて、みんなでコーヒーを飲みながら【おしゃべり】することこそが重要であると考えているのかもしれませ ん。この村の人達に限らず、多くの小規模農民は自家消費用にのみコーヒーを作っているだけで、それは訪れてくる客人に振る舞うためでもあるのです。そし て、そのコーヒーの匂いに誘われてなのか、おばちゃん達は日々どこかに集まり、お得意の井戸端会議でおしゃべりしているのです。こういう現状をを見ている とパナマ人の本当の優しさが垣間見えてきます。

また、パナマ人はコーヒーにものすごい大量の砂糖を入れます。だから、みんな恰幅の良いお腹を抱えています。このコーヒーの甘さは日本人にとっては尋常な 甘さではありません。ただ、これが彼らにとっての【普通】なんです。普通である以上受け入れるしかありません。今でこそ激甘コーヒーに慣れたものの、パナ マに来て初めてこのコーヒーを飲んだ頃は苦痛で仕方ありませんでした。

村の創設者

僻地生活の舞台、川の源泉から清涼な水のながれるこの村を作り上げた人の一人に会うことができました。
話によると100歳を超えているらしいです。この写真は、衣装をきているように写っていますが、これが当時の普段着です。現地で【ポジェラ】と呼ばれており、今では、この服はパナマの民族衣装として扱われています。日本でいう和服に相当するものと言ってよいでしょう。

このおばちゃんの服はいわゆる作業着にあたる種類。当時はミシンなど無かったので、すべて手縫いで制作していたそうです。他に外出用として更に刺繍などの 細工が施してあるポジェラもあります。こちらは高価なもので10万円以上で取引されるそうです。パナマの平均所得が月3
万円から4万円。それを考慮すると いかに高価なものか分かるはずです。

ちなみに、当時ポジェラを作るときは写真のように糸から作っていたそうです。おばちゃんが手にしているのはその糸をよじる為の道具です。

世界のゴミ処理 リサイクルについて

2006/10/25

はじめに ちょっと古い話です。

去年のちょうど今頃(2005年9月)に村の子供達とゴミを少しでも減らそうと いう取り組みを行いました。

パナマのゴミ処理事情を考えると一刻も早くこういった取り組みを開始した方がいいと思ってのことです。当初は誰も興味を持って もらえないんじゃないかと思っていました。ところが小学校に【ダメもと】で訪れて先生と交渉。なんと許可をもらうことに成功したのです。

まだ、僻地で生活を始める前の頃ですね。あ〜懐かしい。

以下の資料は、この時の取り組みを元に作製した【イベントでの展示用】資料です。
スペイン語で作製し、その下に日本語訳を付けておきました。


Reciclaje (訳:リサイクル)

1: Visitas sobre nuestro basurero o crematorio que conjugado con el verdor de la naturaleza, refleja un artista tiene para escoger en cuarto a color, pero que para la humanidad, es perjudicial, porque afecta el ambiente.

1: 私たちのゴミ焼却場が自然の緑と見事に調和している写真です。色彩り豊かなこの写真はまるで芸術を映し出しているよう。でも、人々にとってこれはとっても有害なのです。なぜなら環境を破壊しているから。

2: Pero en este crematorio, encontramos basura reciclable como los envases de bebida.

2: ところが、このゴミの中にも紙パックのような再利用可能なゴミはあるんです。




3: Dichos envases traen producto muy consumido en la sociedad y que como los ninos que observamos los reciclan y los preparan para re-utilizarlos.

3: 世間では紙パックはとっても消費されているもの。ここに写っている子供達は、紙パックを再利用するための準備をしています。


4: Despues de preparados los envases, los estudiantes y el maestro, depositan en los envases, abono fermentado conocido como BOKASHI.

4: 紙パックの準備が終わったら、先生と児童が一緒になってパックに発酵肥料として知られている「ぼかし」を詰めます。




5: Podemos observar las plantas en los envases que han sido sacado del basurero.

5: ゴミ箱から拾ってきた紙パックで、植物を観察することだってできます。




6: Podemos producir, re-utilizando a bajar costo material desechables.

6: このように使い捨ての資材をうまく再利用し、さらにコストも下げながら栽培する事ができるんです。





実は、まだ続きがあります。
今、僻地で生活していますが、そこはなんと川の源流域なのです。一応国の指定で環境保護区になっています。ところが、当地域でのゴミ処理は【最悪】です。

現在その調査をしているので、断定はできないことですが、その環境保護区に住んでいるはずの村人は「家の敷地外にゴミを捨てればきれいになる」と考えているのです。乾電池が畑の中から出てきたこともありました。さびた空き缶が道ばたに落ちていることもあります。

日本をはじめとする先進国は【CO2削減】や【ゴミ削減】を唱えて頑張っていますが、日本のように頑張りきれていない国もあります。本当の意味での地球環境保護をするのなら【全世界が一丸となる】必要があるのではないでしょうか?

そんな、思いを抱きながら意識調査をしていました。

お気に入りの粉!?

2006/09/19


最近ハマっているもの。

それは、【粉ジュース】だ。

僕の住んでいる【僻地】には電気が無いので、当然【冷蔵庫】もありません。ただ、川の上流域なので冷たくて美味しい水は飲めます。これを活かさない訳にはいきません。そこで、この粉ジュースを買いあさることにしたのです。

日本じゃ「怪しい着色料が入ってるんじゃないの?」と疑われて懸念されがち。でも、パナマは違う。
ものすごい種類の粉ジュースが売っているのだ。写真はその極々一部にすぎない。この粉ジュース会社はいくつか存在しているようで、各社とも競い合うように 新作を出し続けているのです。ちなみに、この写真に掲載しているものは【ZUKO (スッコ)】と【TANG (タン)】と呼ばれる2強ブランドです。どちらも、種類が豊富で一つ25セントで販売されています。一袋でだいたいコップ4杯分を作ることができます(お よそ600ml)

競い合うように新作を出しているので、その味のバリエーションはすごいことになっているのです。
ここに掲載したのはこちらの粉ジュースでは【めずらしい】ものを取り揃えてみました。

【上】リンゴ、JAMAICA、パイナップル、アイスティー、オレンジ、マンゴ、オレンジピーチ(Mix)
【下】パッションフルーツ、ブルーベリー、タマリンド、夕張メロン、グレープフルーツ、みかん

モモ味とパッションフルーツは毎回購入しているお気に入りです。

オクラ栽培奮闘記


オクラに敵が現れました

いままで大事に、大事に育ててきたオクラがなんとハエに食われていたのです。
ハイビスカスの仲間でもあるオクラは、白いきれいな花を咲かせます。そのあとに、あのネバネバが美味しい実を付けるのです。ところが、ここ最近、実の付きが悪く、中には結実せずに枯れていってしまう実もあったのです。様子の異変に疑問を感じ、注意深く観察しました。

その結果が【ハエ】だったのです

育苗から発芽、そして最初の収穫までは順調でした。オクラは日本では病害虫に強く、比較的栽培し易い作物の一つ。

それが、パナマでは虫の餌食になってしまいました。ここでの野菜栽培は有機農業を基本としており農薬は一切使っていません。そのためハエがつき始めたからと言って殺虫剤は御法度。何らかの解決法を考えなければなりません。

そうこうしている間にもハエの仲間が仲間を呼び、さらに仲間がよってくる状態。自然農薬を試すことが決まったときには、もう手遅れでした。

僻地で入浴するとは…

2006/09/10


この写真の説明の前に、まずパナマのお風呂事情を説明しなければなりません。パナマでは基本的に諸外国と同様シャワーを浴びることが【入浴】となっています。つまり湯船に入る習慣はありません。首都圏と地方の一部の階層の人たちを除いて、お湯シャワーを使っている家庭は非常に稀なのです。



これが村でのお風呂事情になると状況がかなり違ってきます。水浴びをすることが入浴と いうのは同じですが、川に入るのも【入浴】になるのです。スペイン語では同じ言葉を用いるのです。そもそも【ちゃんとしたお風呂もしくはシャワールーム】 を有している家庭が非常に稀なのです。右の写真がその代表的な家庭です。

つまり、お風呂自体がないのです。風呂と言っても塩ビの水道管を引き延ばして、上から 水を垂れ流すように設置し水浴びをする程度。風呂好きな日本人には耐えられないのではないのでしょうか?正直自分も最初はキツかったです…。簡易シャワー は、この写真に写っているトイレの構造に似通っており、トイレと同様、家の外に建てられています。


こういった状況があるので村での入浴事情は悲惨なものです。

この村に住み着き始めた当初は、どうやって自分の体を少しでも清潔に保つかで苦労しました。そこで、思いついたのが【川で泳ぐこと】。

苦肉の策です。日本では【川で泳いだから】風呂に入るという考え方になると思いますが、ここでは川でもいいから水に入りたいという考えになります。いえ、なってしまうのです。2日に1回はこうやってよく泳いだものでした。

おかげさまで、今は簡易シャワールームを所有するご家庭に恵まれ(といっても粗末なものですが)断水しない限りの範囲で【水浴び】のできる生活です。

真夜中に到着した不思議の国

2006/09/07


久しぶりにメキシコ旅行の思い出に浸っています。

首都メキシコシティーを観光した後、タスコと言う【銀の鉱山がある街】へ行ってきました。今も街の近くで銀を採掘しているらしいですが詳しいことはわかりません。
首都からバスで3〜4時間程度の位置にありますが、【出発が遅かったのもあり】真夜中に到着してしまいました。そして、目の前に広がった風景がこれだったのです。


翌朝、朝日とともに視界に広がったのは、小高い丘の上に広がる一面の白い壁。昨夜見た風景からは想像できない風景。そんな昼と夜のギャップを楽しみながらタスコをのんびり観光しました。

家以外にも白いものがありました


街中を縦横無尽に走り回る、ワーゲンの旧型ビートル。
今も現役でこうして走り回っているのが素敵です。街の雰囲気作りに一役買っていること間違いなし。

タスコ、そこは風情のある昼の太陽に輝く真っ白な壁と夜の柔らかい輝きのある素敵な街でした。

不思議なヤシの実、モモヤシ

2006/09/06


日本の市場には存在しているのを未だ確認したことのない食品を紹介します。この上の写真の実を見たことありますか?南米、中米など熱帯地方に行かれた方以外で知っている人は少ないことでしょう。パナマでは、これを慣用的に【Pixbae(ピックスバエ)】とか【Pifa(ピファ)】と呼んでいます。

  
>>>写真:フリー百科事典Wikipediaより転載。

このようにヤシの木になる実です。【モモヤシ】という和名が付けられています。
それでは、このピックスバエについて少しお勉強したいと思います。

学名Bactgris Gasipaes
英名Peach Palm
慣用名Pixbae(パナマ)、Chontaduro(コスタリカ、ニカラグア)、Pupunha(ブラジル)
分類ヤシ科 モモヤシ属
原産中南米の熱帯地域(カリブ海諸国を含む)
特徴樹高が20m以上にまで生長し、最大葉長は3mほどにまで大きくなる。果実はニワトリの卵よりひと回り小さく、果実の色は品種によって様々だが橙、赤、黄色系がある。種子がある品種と無い品種がある。パナマで主に食用とされているものは橙色の果実で種子有りの品種である。
利用法パナマでは主な利用法として、皮付きのまま塩茹でをし、その後皮をむいて食す。最近では、一流シェフなどによって他の調理法が考案されているが、パナマ国民に浸透はしていない。

*慣用名は国によって異なるのでここでは一部記載にとどめた。
>>>詳細はこちら

栄養価について (100gあたり)
○エネルギー   196cal
○タンパク質   2.6g
○鉄 分     1.0mg
○カルシウム   14mg
○ビタミンA   223μg
○ビタミンB1   0.06mg
○ビタミンC   35mg

高タンパク、低脂肪、豊富なアミノ酸類を含むなど非常に栄養価の高い食品としてパナマでも近年この食品を再評価しています。ベータカロチンやリン酸なども含んでいる為、これを食べているだけでバランスの良い食生活が送れると【某現地新聞】で報道されていました。

どんな味なの??


食感は栗よりもモガモガする感じで、実は塩ゆでをする為かあまり甘くありません。カボチャのそれにも似ていますが、もっと繊維質です。これは一度食べてみないことのはどんな味か分からないと思います。

栄養価が高いので毎日食べれば良いのかってよくパナマ人に聴かれますが、
何事もほどほどにが一番。だから時々美味しく味わうことが大切だと思います
個人的な意見ですけど。

パナマのおかゆ


グアチョと呼ばれるパナマのおかゆ

チキンとキャッサバを良ーく煮込んだところにご飯を入れてさらに煮込む。

ただ、何を用いて味付けがされたのか不明。
この黄色はどこからにじみ出て来たのか?

日本のおかゆというよりは雑炊に近い味。
鍋料理の後の残り汁と一緒に煮込むご飯。まさにあれです。

今回はなかなかおいしい料理に巡り会えたようです。
ちなみに、このあとこのおかゆに畑で収穫したばかりのオクラを刻んでふりかけました。

日本のブランド力

2006/09/05


nissan!?

色々なメーカーのパーツを寄せ集めてボディーを作り塗装したのか、それとも相当型の古い車種なのか、未だかつて見たことのないピックアップ型の車である。パナマでも【TOYOTA】が崇拝されており、その数は他のメーカーとは比べ物にならないくらいである。

ところで、怪しいこのNISSAN車。一体何のつもりなのであろうか?

日本のブランド力をこんな田舎町で見ることができたのは嬉しいが、さすがにこんな模倣は受け入れられない。この車の持ち主、書けば日産になると信じているのでしょうか??

それとも、これは本当にNISSANが過去に製造した車で、今ではとても貴重な車種なのか!?

パナマの不思議はまだまだあります。

ウコンの花

2006/08/27


以前ショウガとして紹介し、恥ずかしい思いをした思い出深い作物。
当時の写真と見比べてもらえれば、一目瞭然、ここのウコン達はすくすくと元気に育っております。そして、今回見事に花を咲かせました。

そして今、最も気になるのは、【収穫できる頃までここパナマにいるかどうか】ということ。大間違いをしたという思い出があるだけに、日本へ帰国する前までに是非とも収穫したいところです。

現在、ウコンは草丈が1mほど。
葉の長さ【最大葉長?】は大きいもので30cmほどになっております。

キューバの葉巻を手に入れる

2006/08/24


ある知人からキューバ産の葉巻を10本頂きました。

写真がその葉巻。その知人曰く、【ある金持ちが集まるリゾート地では一本1000円で売っている】の だそう。パナマの現地通貨は【バルボア】と呼ばれているが、その実態はUSドルである。つまり約10ドルということになる。パナマで販売されているタバコ の平均価格(おおよそ一箱1ドル程度)と比較すると、この10ドルはあり得ないぐらいの高値である。安価な銘柄になると【バラ売り】しており、一本5セン ト(約5円)と超格安なのである。

これだけでも、1本10ドルの葉巻がいかに高級なのかが安易に想像できるであろう。

ところで、この高級葉巻を手に入れても、大きな問題がまだ残っている じぶんがタバコも葉巻も吸わない禁煙家であることだ。せっかくの頂き物、しかも超高級な嗜好品となれば安易に捨てるような行為はできない。そんな悩みを抱えているとふとあることを思い出したのだ。


今住んでいる村のおじさんの好物が葉巻 そこで、この葉巻10本をプレゼントすることにしたのである。高級品あるがゆえに、入手するのは簡単ではないことを念入りに説明したことは言うまでもないであろう。10ドル×10本=100ドルと聞いて、おじさんもその奥さんも相当ビックリしていました。
ちなみに100ドルはパナマの村の公務員の半月分の給料である。
(パナマでは15日おきに給料が支払われる)

おじさんは早速一本吸い始めました

半分程度吸った後、火を消したのである。
どうやら、もったいないので少しずつ吸うつもりらしい。その後、最後の数ミリになるまで【手で持つことが困難になるくらい小さくなるまで】吸い続けたのである。ここまで、丁寧に吸ってもらえれば、葉巻も本望であろう。

チチャロンって何!?

基本情報
チチャロンとはこってり脂がのっているブタ皮を、これでもかと言わんばかりの長時間サラダ油でかりかりに揚げた料理を指す。写真を見ても分かるように鳥の唐揚げと間違えてしまうのである。正直に言うと大変ありがたくない料理である


禁断の料理がついに朝食に出ました 脂<アブラ>を油<アブラ>で揚げるという究極の調理法で作られたこのチチャロンと 呼ばれる料理。実は、この料理はパナマだけでなく、メキシコやその他ラテンアメリカ諸国にも同様に「チチャロン」と呼ばれる食べ物が存在する。

例えばメキ シコのそれは、はっきり言って美味しい。ブタの皮ではなく比較的肉のついている部分を揚げているので、肉の旨味と脂が見事な調和を保っているのである。そ れをメキシカンタコスで包んで食べるのだから文句なしに美味い訳である。

ところが、パナマのチチャロンはというと・・・ 実はどこをほめてよいのか分からないくらい、微妙な味なのである。ブタの皮というよりは、日本で焼き肉をやる際に、最初に鉄板に放り込むあの脂(ラード)を想像して頂くのが良いのかもしれない。

どこを食べてよいのか本当に悩むのである。

ブタの皮もゴムを食べているよう食感であるが、どんなに噛みしめてもスルメのようなあの深い味わいは感じることができない。あることはある。しかし、その口の中に広がるジューシーさはお世辞でも美味いと言えない。さらに、そのチチャロンの下にはおばちゃんの愛情たっぷりの極盛りごはん。これが朝食から食卓に出てきた日は本当に憂鬱になる。

このチチャロンは、ブタを解体した時に食卓に並べるのである。


以前、ブタを解体する記事を紹介しました。チチャロンはブタを解体した日から3日間ほど(本当はチチャロンを食べきるまで)3食連続で出てくるのです。こればかりは、どうにも逃げ道が無く、僕は食卓に出されたものをおとなしく食べるしかないのです。

幸いなことに、我が家はペットが充実しており、犬、猫、ブタ、ニワトリ、ガチョウ、アヒルと大変豊富。自分の食べれないものは、彼らが毎回手伝ってくれます。本当に感謝してます。


チチャロン。パナマ人の大好物であるが、日本人の最も不得意とする料理であること間違いなしであろう。

オクラの収穫開始

2006/08/23

先ず左の写真のように白い花が咲き、その後に右のあのオクラがググッと伸びてきます。ご存知の方も多いと思いますが、オクラの花は早朝に開花し、夕方にはしぼむのです。その翌日ぐらいには地面に落花している具合です。そして、開花してから人差し指大のオクラが収穫できるまでに、3日程度要します。

今回は実験的に4株、畑に植えただけなので、食事のおかずにはならず試食が何とかできる程度。いっぱい収穫できればマヨネーズでも買ってきてガツガツ食べたいところです。

人生初の食べ物だったらしい・・・

実は、この村の人たちはオクラを食べるのも見るのも初めてなのだそう。初収穫のときに塩ゆでしただけのオクラを味見してもらったら、「おいしい」と言いながら食べてもらえました。

パナマの村の食事は、まずくはないんですが、食事のレパートリーがあまりにも少なく、時には日本人にとって悲惨な組み合わせの食事もあります。この、オクラの導入がこの村の食生活を改善するきっかけになればと願っています。

オクラの追加決定ということなので、さらに10株ほど植えることにしました。先日、新たにオクラの種をまいてきたばかりです。今回はちゃんと準備万全の状態で開始しているので、前回のように虫にやられることも無く、ニワトリにもやられることも無く。順調に発芽しようとしています。

今は食べることで頭がいっぱい!!

隣の村へ冒険する

以前、公共事業として橋の建設が行われていました。
その当時の写真です


現金を稼ぎ出す唯一のチャンスだっただけに、村のほぼ全ての男達はこの建設事業へご出勤。建設終了するまでの約3ヶ月間、一人寂しく畑で作業していたのを思い出します。
(まぁ、自分の食べたい物が作れたんで結果的には良かったんだけど・・・)

そんな、苦い思い出の詰まった公共事業がどうやら終了したようです。建設中の写真を見ても分かる通り、橋を造るというより、コンクリを川に流し込んで足場を作っているだけのような橋。そんな橋がついに完成したようです。


早速見に行ってきました


実は見に行くというほど今住んでいる家から遠い訳ではない。徒歩3分ほどで橋にたどり着くのだが、村にいるとどうも自分の尻は重くなるようです。つまり、出不精になってしまうんです。そんな事情があったため橋が完成してから1ヶ月ほど遅れての視察となりました。



重い腰を上げたついでに、この川の向こうのさらに山を越えた所にある隣村にもちょっと顔を出してきました。以前、ここには橋など無く、周辺住民が自分たちで作ったと思われる『超』デンジャラスな橋が利用されていました。丸太一本の橋です。橋というより、木の棒ですね。<<写真(左)>>

ところが、この橋を渡りきっても気を緩めることはできません。心臓破りの坂が待ち構えているのです。・・・と以前はこんな感じで苦しんでいたのでした。


今回は、おかげさまで「橋」があるので最初から緊張感を持つ必要がありません。ルンルンとした気分で橋を渡り、その後の坂で苦しむだけです。それでも、以前に比べたら随分楽になりました。そして、久しぶりに訪れた隣村は、以前と全く変わっていません。僻地感たっぷり溢れる風景を写真全体から感じ取ることができますね。<<写真(右)>>
 

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