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パナマの僻地で2年を過ごす。それはまさに自分への挑戦でもあり、夢でもあった。電気なし、水なしの究極の生活。この生活を通して感じた全てのことを記録しています

首都パナマシティー

2006/04/29


やはり、僻地ばかりじゃ疲れてしまう。
おいしい料理が食べたくなる時もある。

そんなとき、やってくるのがここ。首都パナマシティーだ。

疲れを癒すため、美味いものをいっぱい食べたり、大型ショッピングセンターでお買い物したりと軽い小旅行を味わっている。

ここはまさにオアシス。でも、首都と地方でこれほどの差があるのは良くないことだと思う。地方格差、貧困格差という言葉が頭の中をよぎる。

だからと言って、すべてを整えることが本当に幸せなのかどうかという問題もある。
先進国日本ではあまり感じ取れないものが、この国にはまだ残っている。

遠征

村人とともに隣村の共同作業に参加しにいった。
こんな感じの道を2時間ほど歩いていく。

そこはもう、別世界。

秘境と言っても過言ではないと思ってしまった。
そんな所にも人は住んでいるのである。

畑が作れる所に人が住み・・・だが。信じられない。
この国の人たちの力強さを実生活を通して見せつけられた瞬間であった。

もっと強く生きなければ!!

至福の時間


パイナップル。
この日は昼間の日射も強く、たっぷり汗をかいた。で、休憩時にこれを畑から拝借。
川の水で冷やしてかぶりつきました。

パイナップルのかぶりつき。
最高の贅沢☆

至福の時間を作っていなかったらつぶれてしまっていたかもしれない。
やっぱり、独りで未踏の地に住み着くのは勇気も度胸も要る。
先の見えない不安と向き合いながら、今日もパイナップルをかぶりついた。

家族団らん

2006/04/16

ここは電気が無い
ガスも無い
生活に係るインフラ整備が日本のように整っていない。

確かに不便。そして生活も過酷。

でも、パナマには日本が失いかけているものがある。

それは、家族の暖かさ、人のぬくもりだ。夕方になると畑仕事から帰ってきた旦那さんや学校帰りの息子たちで夕食をとる。今日あった出来事を色々話しながら…。
日常のちょっとした出来事を、みんなで共有する時間。
そんな時間が、この村にはある。

外国人の自分から見て、ここの人たちは1日1日を大切に生きているように見える。
これこそ、本当のコミュニケーションじゃないのかなぁって思います。

パナマのデザート

2006/04/15


これ、村で食べれるデザート。
スペイン語を直訳するとマンゴデザートって言うらしい。

デザートって言うよりジャムでないのか!
と思いながらも食べてみる。

あまい。甘過ぎる!!


出されたものは全て食べるっていう礼儀は守りたいので頑張った。

いやー甘い。

何が入っているのか聞いてみたら、マンゴにサトウキビの糖蜜を入れてあるらしい。
そりゃーあまいさ!!

村に行くまでの交通手段

実は今住んでいる村は、首都からバスと徒歩で8時間以上かかるんですね。距離は500キロメートルほど。東京と大阪の距離とだいたい同じなんでしょうか。

8時間はさすがにつらい。

1年以上たった今でも、この移動だけは慣れない。
2回の乗り継ぎを経て目的地へ行くわけだが、その最後のバスがこれ。


「おい!これバスなのかよぉ!」
と、突っ込みたくなる。でも、これじゃなきゃ険しい坂道が上れないのだ。
ひと度、雨が降れば、泥の悪路となる。こんな四駆の車が必須なのです。

バスとしての乗り心地はというと、

最悪です。

でも、利用しなければ目的地に行けないのです。
でっかいバックを担ぎながら、今日もバスに乗込んでます!

ブタ生活

2006/04/14


最近、またもやブタが産まれました。
ブヒ!ブヒ!くちゃくちゃくちゃ(モノを食べる時の音)

ブヒーーー!(追いかけ回すと叫ぶ)


で、静かになったなぁと思い様子を見に行くといつもこのとおり。

昼寝。
しかも、無駄に重なり合い過ぎ!


豚って、木とか石とかに自分のお尻をごりごりこすり付けてかゆみを取り除こうとするクセがあるんです。クセっていうか習性なんでしょうね。写真のこいつらも、すでにこの技を覚えてて、手頃な石を見つけては「ごりごりごり、ブヒ!」って。

そんな豚が「かわいい☆」なんて思ったら大間違い。こいつら真夜中にもごりごりごり、くちゃくちゃくちゃ、ブヒブヒやってるから腹が立つ。

眠れないのだ。

数ヶ月もすれば、美味しく頂けるだけに文句は言えないけど、人の眠りは邪魔するなーって感じです。

牛の大移動


これ、牧場で撮った写真じゃないです。
道です。いわゆる一般道路。

まさに今から少しぶらっとお出かけしようと思ったらこれ。ある意味交通渋滞ですね。
今はどうなのか知らないけど、こちらで肥育されている肉牛って日本に輸出されていたらしいんです。

じゃ、我々日本人は口にしていたのか!?

答えはNO!!
ドッグフード用の肉として扱われているらしい。おいおい一体どんなお犬様が食べるんだ?
そんな疑問を抱えながら、パナマの牛肉を味わってきました。

感想は「固い、まずい、ゴムみたい」

それ以来、レストランで牛肉を注文するのが怖くなってしまいました。
犬用の肉。食べてみてようやく理解できた気がします。

必見!これが村の台所!!


今いる村には、電気がありません。
ということは、当然ガスもないわけで…。

写真のように石を用いた簡易かまどです。
暗くてみにくいかもしれませんが、昼間もこのように暗いのです。

パナマの一部の村落では、粘土を固めて作った「かまど」を使用しているいる地域もあります。しかし、ここはそんなものも無い。でも、村のおばちゃんたちは薪を効率よく投入し、無駄の無い調理をしています。

実際、炊飯器で炊いたご飯より、こっちの方が断然美味い。

ちなみに、この写真はトウモロコシを挽いて練ったもので「トルティージャ」っていいます。本来は揚げもの料理なんですが、ここの地域では何故か焼く。でも、これが結構美味い。外はかりかり中はふわふわです。

いつもの寝床

2006/04/13


本邦初公開!って騒ぎでもないが自慢にもならない寝床をお見せします!
写真を見て自分が驚いています。こんな生活をしていたなんて

一応2段ベッドだけど幅は自分の肩幅よりちょっと。だから寝返りできない。さらに、壁際には常にカサカサする奴らがいる。例えばゴキちゃんとか。タランチュラなんかもいたり…

このベッドは、ガタガタ揺れたりしないから安心して睡眠できるんだけど、それ以外のことがあって安心できない。ぐっすり眠れるぐらい時間はたーっぷりあるはずなのに、どうも気になる。それは体臭だ。

水が十分に確保できる環境でもない為、自分の体の匂いも気になってくる。でも、時間の経過とともに感覚が麻痺してきて、この匂いが当たり前とも思ってしまう。

このベッド一つだけでも、そんなエピソードがあるんですね。
ここは家というよりは物置小屋のほうが日本語としてふさわしいかもしれませんね。

あ、ベッドの上のパイナップル
これはこの写真を撮った日の戦利品です。いえぃ!

僻地生活の始まり


パナマは中米でも比較的発展している。しかし、ブラジルに続き都心部と村落の貧困さの激しい国でもある。そのちょっと貧しい方で、今生活をしています。

ここはパナマのとある村。畑仕事をしながら、自給自足のような生活をしてるんです。
電気は無し。水もしょっちゅう断水。

本当に生きていけるのかと常に不安になりつつも、そんな不安を楽しんでるこの頃。最近なんか、タランチュラが続出し、いつ殺されるのかとビビってしまってるくらい。

このタイムスリップしたような村で起こるすべてをここに書いていこうと思う。さらにパナマという国についても少しずつ紹介していく。
 

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