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パナマの僻地で2年を過ごす。それはまさに自分への挑戦でもあり、夢でもあった。電気なし、水なしの究極の生活。この生活を通して感じた全てのことを記録しています

電気のない スローな夜を過ごしてます

2006/06/21


6月21日はこんな風に夜を過ごしました

暗闇の中に浮かぶ灯りを眺めながら、ラジオに耳を傾ける。
ラジオからは村のおやっさんの選ぶホットなチューン♪
そして暗闇からは、ホタルのほのかな灯りがフワフワと漂う。
さらに、コーヒーの香ばしい香りがこれらを調和する・・・
最高に贅沢な瞬間を過ごしていました。

100万人のキャンドルナイト
2006年の夏至の日6月21日夜、8時から10時の2時間、いっせいに電気を消して世界の平和やそれぞれの願いを暗闇に浮かぶロウソクの灯りとともに祈る。100万人のキャンドルナイトっていうムーブメントをここでも紹介させて頂きました。村じゃ、毎日がこんな感じの夜なんで、敢えて何かをするってことはしてないんですけどね。日常の夜の過ごし方を紹介しただけですね。

ちなみに、その後日に行われた、ワールドカップ日本VSブラジル戦。
この僻地生活至上、最高の集中力を使ってラジオ観戦!?しました。

欠落していく道路

2006/06/11

以前、雨が降ると洪水のようになることを紹介しました。

道、とくに坂道。これは道でなく川のようになってしまいます。しかも、雨の後の道は異常に滑り易く、この村の最大の交通手段でもある「馬」でさえもすべるのです。しかし、このレベルで驚くのは早すぎました。


さらに雨が降り続いたときがあったんです

道の欠壊 ここは、以前と違って下の街からこの村に上がってくる時の道の一部。道が欠壊したというより、あり得ない深さの溝が出来上がっているというのが正しいのか もしれない。あまりにも驚いてしまったので、村人とともに原因追及をしてみました。すると、今年だけ明らかに違う出来事があったのです。
橋の公共事業

そう、惜しくもここに全ての原因があるのではないかと全員一致の意見でまとまったのである。橋の建設と、そ の周囲の道路建設。非常にすばらしいこと。しかし、この橋付近以外の道は未舗装のまま公共事業が終わっていたのである。そもそも橋の建設なので何も間違っ てはいない。しかし、数々の重機をこの集落に乗り込ませて、橋はできたが、その他の道は以前よりひどい状態にしていく。

一体全体どういうことなんだ!!

悔しさばかりが募る。
どうすることもできない。

ただ、道路舗装の計画も近いうちにあるそうなので、しばらくの我慢ですみそうだ。橋よりも先に道路の方が良かったのではないのかと今も疑問に思うが…。この時初めて、世の中の矛盾は、一部の権力者が作っている事を知った。

実は別の種類の苗も作っていました。

ある日、いつものように畑を耕そうと思い準備をしていました
そして、外に出ようとするまさにその瞬間に・・・

雨です…
いつもより激しく降っています。
まだ、午前8時を過ぎたころ。昼寝するには早過ぎる。起きて間もないから別に眠くもない。突然の出来事に、どうして良いか分からず、家の周りをうろうろしていると、あるモノが目についたのです。

幼苗である。
トマトであろうか・・・。以前はこんなとこに植えていなかった。そこで、おじさんに確認し、最近どこかからもらってきたものであることが判明した。予想通りトマトであった。見ても分かるようにものすごいたくさんの苗を作ってる!!しかも、そろそろ鉢上げしても良い頃なんじゃないのか!?

そういえば、新聞紙が買い込んであった!
新聞紙で育苗ポットを作ることは以前から行っており、要領は分かる。

突然のひらめきである。 まさに「棚からぼたもち」を体験しているような気分でした。

作り方は簡単。ペットボトルの容器を型として利用し、新聞紙をくるくる巻いていく。この播き方にも工夫を凝らしており、うまく巻かないと、壊れやすくなってしまうのです。

今は雨季。熱帯地方の雨はめちゃくちゃ降ります。野菜にとっては少々厳しい条件なのです。ここには、ビニールハウスとかあるわけもなく、苗を育てるには、それなりの覚悟と準備が必要だ。だからといって、お金を使えば良いってことではない。
それで、考えついたのがこの「エコ育苗」だったのです。

おじさんたちがポットを作っている姿をちら見している。
妙に恥ずかしい。何で見ているのかおじさんたちに聞いてみました。

このポットを覚えたいんだそうです。
何だかうれしい言葉だった。

新しい仲間が増えました

2006/06/09


ヒヨコよりもさらに小さく、ものすごい臆病 だからピーピー鳴きながらそこらじゅうをかけずり回る。やっとの思いで捕まえることができ写真が撮れた。
本当にすばしっこい。

このひなの親は何なのか知ってる?
村人が訪ねてきた。

うーっむ・・・ と答えるにも術がない。
しばらくの沈黙の後、待ちきれなくなったのか、村人は正解を教えてくれた。

ホロホロチョウという鳥だそうだ。
答えを言われてもよくわからないので少し調べることにしました。

分  類鳥類 キジ目 キジ科
英  名Helmet Guineafowl
現地名(西語)Gallina Guinea
学  名Numida meleagris galeata(domestic)
分  布サハラ砂漠以南のステップから熱帯雨林
そ の 他草、種子、木の実、穀類、昆虫などを食べる

どうやらキジの仲間みたいですね。

ホロホロチョウといってもこの写真のタイプだけでなく、他の種類も存在しているようです。ここの村人によると、村にいるホロホロチョウは乾燥トウモロコシが大好きで、「じゃらじゃら」とトウモロコシの擦れる音がするだけで飛びついてきます。

さらに驚いたことに、ここパナマではこの鳥が食されており、ニワトリよりも肉に旨味があっておいしいんだそうです…。繁殖が難しいので高値で取引されているそうです。

雄雌を見分ける方法は、甲高く鳴くか鳴かないか。自分の見る限りどちらも鳴いているように見えたので、どれがオスで、どれがメスなのかよく分からない。それで村人に問いつめると、雌雄の見分けはすぐにはできないと言い返されてしまいました。

オクラはだいぶ生長しています【栽培日記】

2006/06/08

やはり日射量が不足しているみたいで、子葉までの茎長が長くなりがち。おじさんたちに聞くと、この写真を撮るまでの1週間くらいは相当な雨が降ったらしい。

新聞紙ポットがものすごい湿っていたのです。植物体自体も予想外に大きいので、育苗ポットを新たに新聞紙で作り直し植え替えてみました。根っこを切らないように、そーっと新聞紙を破り、新しいのに植え替える。本当は、こんなことやっちゃいけないんだけど

ところで、この上の写真、何かが足りないことに気づくのではないでしょうか?
分かりにくいかもしれないけど、葉っぱの枚数です。

とくに後ろの方に隠れてる(隠してる?)オクラちゃんたち・・・


実はやられたんです、こいつらニワトリに。

奥の方の株のいくつかは葉っぱを全部食べられてしまい、見るも無惨な姿にされちゃったんです。ほんの一瞬、目を離した隙にやられたのでした。このニワトリたち、妙に堂々として、「エサはまだかぁ」ってずんずん歩いているようにも見える。悔しい限りです。

最近は、このニワトリを捕まえるのが上手くなってしまい、村の子供たちにも「おぉ」って言われてます。

灯火を感じる夜

2006/06/05


いいですねぇ。電気が無くてもこういう楽しみが村にはあるんです。

ゆらゆらと揺れる炎は、暗闇の中でぼんやりと浮かび上がり、幻想の世界を創り出す。これ、アルコールランプのように見えますが実は、灯油ランプなんです。こっちでは灯油のことを「ケロシン」って呼んでいます。だからケロシンランプと名付けちゃってます。

あれ?何だ?

この写真、良ーく見ると奥の方で、おじさんが何かごそごそやっています。
気になったので早速近づいてみました・・・

近づいていくと、香ばしい匂いが漂ってきます。実は、おじさんはコーヒーの豆をひいていたのでした。煎り立ての豆をゴリゴリ一生懸命挽いているから、本当に香ばしい。

夜の、ぼんや りした灯り、そこにコーヒーの香りが見事に調和し、何ともいえない不思議な空間を創り出しているのです。

自分はと言うと、これでもか!と言わんばかりのダラダラ 具合でくつろぎながら、この空間を味わうんですね。至福の時間です。

おじさん曰く「この量のコーヒー豆で2週間くらいは毎日飲めるぞ」だとさ。その村コーヒーの味については、またの機会に説明するとしよう。


ところで、コーヒーの味よりも別に気になることが一つある。

なぜ、夜なのに帽子をかぶり続けているのか?


である。
おじさんに何度も質問を投げかけても、よく分からない返事が返ってくるだけ。近くにいた奥さんにも聞いてみた、『あの人は、面倒くさがり屋なんだよ。』 と言っている・・・。

もしかしたら、粋な村の男は、寝る直前まで帽子をかぶり続けるものなのだろうか。
さらに調査が必要なのかもしれない


☆おまけ☆
  • 実はこの写真、午後10時ぐらいに感じるだろうが、実は午後7時くらいに撮ったもの。電気の無い夜は本当に真っ暗なのである。だから、懐中電灯は手放すことができない。ところが月が昇る時は、室内よりも外の方が明るいのである。
  • 午後7時!早過ぎるじゃないか!?と感じるかもしれないが、不思議なことにちゃんと眠くなってくるのが田舎のすごい所。ベッドに横になりゴロゴロ。気づいたら朝。と、毎日爆睡しています

マサモーラ?何だそれ?

2006/06/01

水でふやかした米をガリガリやって液状にしています。
何か乳液みたいなものでも作るのだろうか。

さっぱり見当がつかない。で、おばちゃんに聞いてみた。
(自分)   : これは何を作ってるの??
(おばちゃん): 『マサモーラ』だよ。
(自分)   : ・・・え?まさもーら??

何が何だかよく分からないまま、しばらく待たされ・・・ じゃーん!!


と、写真の皿を手渡された。
おばちゃん曰く「これがマサモーラだよ。おいしいから食べてみな。」
それで、早速食べてみました。

・・・ほんのり甘くておいしい。
でも、赤ちゃんの離乳食ににてるような・・・。

不思議な味。でも、ドロドロしてる。

中に何が入ってるのか聞くと、コメ、サトウキビの糖蜜、コーヒー用のミルク(IDEAL MILK)そして、おばちゃんの愛情が入っているらしい。なんか最後はよく分からなかったが、日本じゃ見かけることの無いデザートが食べれた。デザートの味よりも、おばちゃんの優しさを味わいました。

う〜ん満足☆満足!
 

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