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パナマの僻地で2年を過ごす。それはまさに自分への挑戦でもあり、夢でもあった。電気なし、水なしの究極の生活。この生活を通して感じた全てのことを記録しています

日本とは異なる時間の流れ

2006/05/29



村にいると 時間の流れがすご〜くゆっくり 感じられる


何でだろう。
そうつぶやきながら、空をボォーッと眺めている。
疲れることの無い時間の過ごし方。時間の無駄遣いとはこういうことなのだろうか…

さらに、面白いことに

村では、お腹がすいてるかどうかでお昼休憩が入ります。
時には11時、時には12時。
それ以上、昼ご飯の時間が遅くなる事はありません。

ここは本当に幸せで平和な国です。

素朴な味、とうもろこしパン

2006/05/28

ほんのり甘く、 なつかすぃ〜味 の不思議なパン
匂いはまるでチーズパンのよう。すごく香ばしい。
でも、チーズも牛乳も入れてないんだとか。

実は、このパンの製造過程にちょっと秘密があったのです。

とうもろこしの粉を自然乾燥するときに ちょっと臭うんですね。

 たぶんあれは発酵していたんじゃないのか
 だからチーズみたいな味だったのではないのか
 湿度の高い中米、これに秘密があるのか!? 

疑問が次々と浮かんでくる。

でも、もう食べちゃった!!
結局よく分からないまま、食べ終えてしまいました。

村の味がほんのりするパン。
おいしく頂きました。

ごちそうさま! m(_ _)m

オクラの芽が出てきました

2006/05/27



播種から4日目。 無事に発芽してくれました。オクラちゃん。原産地はアフリカだけあって、中米の、こんな過酷な条件にもなんとか耐えてくれました。これからの生長が楽しみです!

で、近所の子供に手伝ってもらい育苗箱の設置場所を新たに作りました!!

  

ところでオクラについて少し(-_-)b

オクラ アオイ科
原産地東北アフリカ:古くはエジプトで栽培されていたらしい
栄養・機能性などタンパク質、ビタミン類、カリウム、カルシウム、食物繊維が多い。オクラのあの粘着物質(ネバネバ)はペクチン、ガラクタン、アラバンなどの混合物だそう。
薬効栄養価の高い緑黄色野菜で、粘質物(ねばねば)のもとでもある「ムチン」の含有量が高い。これはコレステロール値を下げる働きがある。

さらにオクラは熱帯地域では多年生である。日本はさむい冬があるので一年生だそう。

ネバネバはコレステロールを下げる働きがある!!
ということなのでコレステロールでお悩みの方は是非オクラを!

ショウガを植え付けました

2006/05/26


以前、畑のわきにウコンを植えて、それが大量に収穫できました。
そんな結果に興奮気味になったのが村のおやっさんです。

相当うれしかったのでしょう。僕に、ウコンの播種(種まき)をお願いしてきました

おやっさん曰く
『このショウガを小さく切って植えつけるだけ。あとはよろしく頼むよ』
と、種ウコンを手に自信満々に立ち去っていきました。

前回と同じ畑なら、素直に引き受けたかったのですが、今回は大量生産を計画しているので畑を拡張しようと言っているのです。やる前から、辛くなってきた。


そんな不安にめゲルことなく、桑を片手に畑を耕します。
一つずつウコンを植え付ける作業をおこなうことにしました。
当然、独りで。

雨期の始まり

2006/05/25

雨季が始まってしまった。
ちなみにこの写真は、川の氾濫を撮ったものじゃありません。

おウチの前の道路です!!

この雨、凄いです。降り過ぎです。
こんなに雨が降ったら、野菜の栽培もできません。
こんなに雨が降ったら、道路が削られ、道がよりいっそう険しくなります。
こんなに雨が降ったら、洗濯物も乾きません。

現在、この村に 公共事業として橋の建設 が導入しており、少しずつだが生活環境が整いつつあるのです。さらに、 噂によると、道路がアスファルトで舗装されるらしい。信ぴょう性は高いとは言えないが、このニュースは喉から手が出るようなうれしい話です。

今は、ただ神に祈るのみである。

命綱、ソーラー充電器

ソーラーパネルです。

僻地の生活に少しでも潤いを!と日本から緊急輸入しました。
夜の懐中電灯、ハンモックでダラダラする時の音楽に、と大活躍!!
7時間くらい外に放っておけば、なんとか満充電って感じです。でも、ここ最近は 雨季 の為日射が弱く、充電に少々時間がかかってしまうのが難点。

それでも、電気の無い生活にこいつはかなり役立っています。

ありがたーい 気持ちを忘れることの無いように使わせてもらってます。
文明の力に感謝、感激です。

太陽電池についての詳細はこちら!

育苗を開始しました


まずは、おじさんと一緒に土作り。
やっぱりコレが一番大事!農業の基本ですよ!
と、おじさんにとっては意味の分からない熱弁を散々しながら作業を進めていった。

そう、おじさんは???状態
何故意味が分かってもらえないのか?

実はパナマで【育苗】と言うと、畑の一角にスペースを設けてまとめて種を播くことを指すようです。それは、育苗といってもかなり原始的で無駄が多いです。

日本のように4季のない国、パナマ。
それこそ雨の影響さえ無ければ、1年中発芽適温なのである。
つまり、いつ種をまいても、ちゃーんと発芽してくれるのである。
苗をわざわざ、集約して管理する必要はあまり無いのでしょう。

しかし、実際はどうなのでしょうか。

雨季の真っ最中に種をまいたら、十中八九失敗する。
湿度も当然高いし、べちゃべちゃの泥のような土でまともに植物が育つわけが無い。

これは、何とかせねばと試行錯誤の末、開始したのである。

新聞紙でエコ育苗

僻地で新聞を手に入れるのも苦難な為、少々このやり方にも無理がある。でも、じっとしてるよりはマシ。まずはお試しということで少数株をやってみることにした。まずは、手元にある種、オクラをまきました。

パスタ丼【パナマのご飯】

2006/05/24

パナマのご飯、通称【パナ飯】(ぱなめし)は、時に意味不明な組み合わせがある。
それが、今回紹介するパスタ丼だ。

だれも想像することができないであろう。
ご飯のおかずがパスタだなんて。いや、パスタのおかずがご飯なのかもしれない。
とにかく、想像の域を超えています。

純粋にご飯とパスタだけなのである。
混ぜ物いっさい無し。うれしいのか悲しいのか表現しがたいところです

まさにパンをおかずにご飯を食べるのと同じ。

日本にいる頃は「そんな邪道なことできるかぁ!」とこの炭水化物の組み合わせを邪険していました。でも、こちら村では、そんな事できません。

なんと、ごちそうなのです 。
食卓にステーキでも出てきたような感覚と同じなのです。
これは有難く頂くしかない。

最近は、この感覚にも馴染んでしまい、パスタ丼が出てくると・・・
「おっ!」
と喜んでしまう自分がいます。

ちなみに、この日は最高にラッキーな日で、なんとエビが付いてきました。
そんな小さな喜びを噛み締めています。

職人芸を磨く

2006/05/23


パナマにはになるヒョウタンがある。気になるヒョウタンではない。
それを、コリコリ加工してコップを作ることにした。

「なぜ、コップを作るのかって?」

「それは、暇だからだよ」

『・・・』

はじめのうちは、写真のように表面は緑で、中は薄いクリーム色。
ヒョウタンと言ったが、ものすごい固い。彫刻が大変である。
これが第1号作品ってこともあり、3日くらいかけてゆっくり作った。

そして・・・完成!!

育苗箱を作る【日曜大工】

 

この日はあまり天気もよくなく、畑に足を踏み入れるのは禁物。
きれいに整えた畑をぐちゃぐちゃに荒らしてはいけないからです。
なので今日は、日曜大工として播種箱作りをやりました。

日曜大工と言っても毎日が日曜日のような時間が流れています。
日曜大工という名がふさわしいのかは、ここでは触れないようにしておきます。


【本日の作業】
 ○軒下にある、不要になった板を見つけてきて、ノコギリで使える部分を切り出す
 ○寸法図って、釘でめった打ち!!

ご近所さんのお手伝いもあり、すぐにできちゃいました。
あ、ちなみに一緒に写っているパイナップルはこの日の収穫物です。すぐに食べちゃいました。

次は、育苗の為の準備にかかるぞ!

ウコンを収穫

2006/05/09

ウコンが採れたぞ〜!

とばか騒ぎするほどでもない。でも、ウコンが収穫できた。素直に喜べる事だ。

畑のわきに植え付けてあったショウガをおやっさんと一緒に収穫。
どうやら、こっそり植え付けてあったらしい…。

なんだかんだで20キロぐらいはあっただろうか、かなりの収量になった。そんな大量収穫に興奮したのか、このおやっさん「来年はもっと畑を拡げてショウガ(ウコンと間違えている)をいっぱい作るぞ」と意気込んでいる・・・

パナマ料理にショウガもウコンも使うことなんか無いから、

「あんたの国じゃどうやって食べるんだい?」

と村の奥様方から質問攻めにあってしまう。
一方でおやっさんは、次期作用に植え付ける種をばっちり用意している

ほのぼのしている光景だった。

君の将来に期待します

彼の名はチェボ。
今一緒に暮らしている家族の末っ子。

毎日こいつに日本語を叩き込んでいる。

オハヨウゴザイマス

コーヒーハイカガデスカ

アリガトウゴザイマス

コレハナンデスカ

何のためらいも無く大きな声で練習してくれるので、覚えがめちゃくちゃ早い。しかも日本語とスペイン語の発音はかなり似通っているのでなおさら覚えてもらい易い。
さらに、このやんちゃ坊主は、学校の先生にも日本語で挨拶強いるようで、いつも自慢げに「今日も先生に日本語で挨拶したよ!」って報告してくれる。

なかなか頼もしいヤツだ


これからの目標は、日本語で何と言うのかという質問の仕方をいくつか覚えさせて、自分自身で日本語の単語を覚えるってこと。

後数週間もすれば、「ニホンゴデナントイイマスカ」って叫び回っていることだろう。

チェボ。この村初の日本語教師誕生になるのか…


村人のサンダル

2006/05/08

村人になる為の最大の手段。
それをずっと追い求めていた自分。

やはり村人と同じ格好になることが最大の近道ではないのか。
まずは足下をしっかりさせよう!
ってことで、村サンダルを作ってもらうことにした。

その名を「クターラ(Cutarra)」という。
革のソールに革ひもを編み込んで作る比較的シンプルな作りのサンダル。
でも、履き心地はすごく良い。

村人になるまでの道のりはまだまだ遠い。
でも、気張らず、焦らず、この僻地に少しずつ馴染んでいこうと思う。

ハイキングを超えた山道

2006/05/03

もう、降参です!
最近、雨対策に本当に困っているのです。

こんな道を、こんな荷物で歩かなければ村に帰れないから。

雨がふればそこは、泥地獄。
泥パックができるね、なんて前向きな気持ちをなるべく維持する

でも、やっぱり道路があった方がいい。
便利さに慣れすぎてしまった、自分の感覚が恥ずかしくなってきました。

村人の現金収入

2006/05/01

この村に、公共事業が入った。何やら、今まで川をそのまま通らないと向こう岸へ行けなかった所へ橋を渡すプロジェクトらしい。
村の男たちは、久しぶりの現金収入に何とかしてしがみつこうと必死だ。

$6/日

日本円で600円といったところ。時給じゃなくて日当である。
この過酷な労働を6ドルで押し付けている現実。

確かに、少しでも安く早くこのプロジェクトを終わらせたい事業主の気持ちも分かるが・・・

しかし気の毒な話だ。

この公共事業のおかげで今お世話になっている農民グループの畑作業の仕事はぴたりと停まってしまっている。早期再開を望む所だが、目の前の現金相手ではかなわない。

貧困格差、格差社会の現実をこの時初めて目の当たりにした。

僻地生活の宿敵、現れる

湿気だ。パナマの雨季
日本の梅雨とは少々異なり、雨は一日のうちの数時間ザァッとスコールのように降るだけ。
でも、湿度はかなり高い。

そう!洗濯物が乾かないのだ!!
もうこれは死活問題にまで発展しようというレベルにきている。
とにかく毎日空と睨め合いっこ!!
天気予報のお兄さんになり、洗濯物を乾かす努力に励はげむしかない。

ところが、かなりの率で裏切られる。この時が一番悔しい。
で、さらに、よーく雨雲の動きに注意し、様々な作戦も立ててみる。
どうにかして雨に勝とうとしているが、これがすごく面倒くさい。

だから、最近じゃ、一度雨にふられてしまった服は、乾くまでそのまま放ったらかしにしておくようになった。取りあえずこれで、服は乾く。

でも、一度雨に濡れた服は、乾いたと言えど、くさい

海で叫ぶ

僻地の生活にもそろそろ休憩が必要じゃないのか!?
そう考えてしまう日々がここ最近、続いていた。

で、海に出向いてみた。
久しぶりの海。山からチラッと見えるアレとはちがう。
磯のかおり
打ち付ける波
まぶしい太陽

そして、荒波に揉まれてみる…

地の上に根を張るように生きていた生活にしばし休息の時間を与える事ができた。


この気持ちよさは、何とも説明し難い。

とにかく、全てのムヤムヤから解放され自由の世界を満喫。
日々の生活に疲れたら、是非自然の中に溶け込んでみることをお勧めします
 

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