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パナマの僻地で2年を過ごす。それはまさに自分への挑戦でもあり、夢でもあった。電気なし、水なしの究極の生活。この生活を通して感じた全てのことを記録しています

僻地で入浴するとは…

2006/09/10


この写真の説明の前に、まずパナマのお風呂事情を説明しなければなりません。パナマでは基本的に諸外国と同様シャワーを浴びることが【入浴】となっています。つまり湯船に入る習慣はありません。首都圏と地方の一部の階層の人たちを除いて、お湯シャワーを使っている家庭は非常に稀なのです。



これが村でのお風呂事情になると状況がかなり違ってきます。水浴びをすることが入浴と いうのは同じですが、川に入るのも【入浴】になるのです。スペイン語では同じ言葉を用いるのです。そもそも【ちゃんとしたお風呂もしくはシャワールーム】 を有している家庭が非常に稀なのです。右の写真がその代表的な家庭です。

つまり、お風呂自体がないのです。風呂と言っても塩ビの水道管を引き延ばして、上から 水を垂れ流すように設置し水浴びをする程度。風呂好きな日本人には耐えられないのではないのでしょうか?正直自分も最初はキツかったです…。簡易シャワー は、この写真に写っているトイレの構造に似通っており、トイレと同様、家の外に建てられています。


こういった状況があるので村での入浴事情は悲惨なものです。

この村に住み着き始めた当初は、どうやって自分の体を少しでも清潔に保つかで苦労しました。そこで、思いついたのが【川で泳ぐこと】。

苦肉の策です。日本では【川で泳いだから】風呂に入るという考え方になると思いますが、ここでは川でもいいから水に入りたいという考えになります。いえ、なってしまうのです。2日に1回はこうやってよく泳いだものでした。

おかげさまで、今は簡易シャワールームを所有するご家庭に恵まれ(といっても粗末なものですが)断水しない限りの範囲で【水浴び】のできる生活です。

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